こんにちは。Japanissimoスタッフです。
前回の更新からしばらく日が空いてしまいましたが、今後も更新はし続けてまいります。コロナ禍で海外からお客様をお迎えできない状況が長く続いておりますが、2022年こそは国境がオープンすることを願いアクションをするとともに、訪日の方だけでなく幅広いニーズを見出し、それに応えて参りたいと思います。今年もどうぞよろしくお願い致します。
さて、今回は最近のイタリアのニュースについていくつかピックアップしたいと思いますが、イタリアは今週から感染拡大防止のための措置がさらに強化されました。
50歳以上のワクチン接種は原則義務化となり、グリーンパスと、スーパーグリーンパスの使用範囲が拡大されました。なお、グリーンパスはワクチン接種、感染からの治癒、検査での陰性を証明(48~72時間のみ有効。検査方法による)しますが、スーパーグリーンパスはワクチン接種もしくは感染からの治癒のみを証明します。
どの活動にどのパスが必要になるかは地域の感染リスク度合いによっても変わってきますが、基本的には日本と違い、通勤にもグリーンパスが必要で、公共交通機関の利用、飲食店の利用ではスーパーグリーンパスが必要となってきます。また濃厚接触者はFTTP2マスクの着用が義務づけられました。
(※実際にイタリアへ渡航、滞在する方は各省庁にてルールを必ず確認してください。)
イタリアの専門家は、新規感染者数を日々発表するのではなく、週間での発表にするべきとの見解を示しています。さらに濃厚接触者の定義についても、ワクチン接種から120日を経過しているか否か、またはブースター接種の有無で隔離期間や健康観察のルールが変わっています。
ニュースでも連日報道がありますが、オミクロン株が猛威を振るうようになってから、在伊の知人・友人レベルの感染も耳にするようになりました。私の周りでは幸運なことに重症の方はいませんが、感染がより”身近”なものになっているなと感じます。
なお、旅行業界では先月12月、イタリアのツアーオペレーター協会が記者会見―Non c’è più tempo(もう時間は無い)―を行い、現在の状況と、政府へ融資等の要望を発表しました。イタリア政府は12月末に、オペレーターや旅行エージェントへの特別助成金を打ち切り、さらにエージェントが主催する旅行を禁止しているという背景があり、現時点で政府は9~13週間延長するとしているようですが、協会側は特別助成金について今年6月末までの延長を求めています。
先月の会見の発表では、このままだと13,000社と80,000人の従業員が失業のリスクにあるとの発表でした。
イタリアのツアーオペレーター協会のこのような発表は全く大げさでなく、日本でも同じことが起こり得ると思います。海外旅行再開や訪日客受け入れの兆しはまだあまり見えませんし、既に業界からは多くの人材が離れざるを得ず、観光先進国を目指す日本のインバウンド業界自体が大きく衰退しかねないと思う日々です。
ただ、ワクチン接種が世界的にも進み変異株の性質も変化していることと、条件付きで段々と隔離期間の短縮や免除する国が増えてきました。
楽観的すぎることはよくありませんが、もしオミクロン株が長期的な問題とはならず、現時点で2月末まで禁止となっている新規入国が徐々に緩和されるとなると、早くて今年の春以降、夏前までには訪日客が入ってこられるような環境になるのではと期待したいところです。
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